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富山県氷見在住の魚料理研究家「昆布」による連載コラムvol.19

あけましておめでとうございます!
今年も氷見の日々のあれこれや、富山湾から獲れる多種多様なお魚についてこちらのページにてご紹介させていただきます。
どうぞよろしくお願いします!

正月三が日は漁港はおやすみ。
例年1月4日から漁とセリが再開します。
そんな一年の始まりの際に行われるのが大漁・安全祈願。
神主さんをお呼びし、漁業関係者をはじめ市長も参列して初セリが始まる前の漁港にて行われます。
漁港は通常仲買人とセリ人による活気に溢れているのですが、祈祷中は厳かな空気に包まれます。
美味しい魚が手に入るのは、命をかけて魚を獲る漁師の皆さんがあってこそ。
この式に参列は出来ずとも、これから僕も漁の安全・大漁祈願の神社(魚取社)に参拝してこようと思います。

さぁ今年も魚に溢れる一年を。

ブリ以外の魚も・・・

さて、年末から続いた寒波によって大時化の日もありましたが、
ブリは安定的に獲れ続けています。

市内の飲食店もブリメニュー一色で、ある割烹料理屋さんはブリ以外のメニューを無くしてしまうほど。
ただ当店はブリ以外の魚の美味しさも伝えていきたいという想いがあります。
鯛、カワハギ、メダイ、タラ、サバ、フグ、サワラ、ベニズワイガニ、アオリイカ…。まだまだ挙げきれないほどの富山湾の冬の恵み。
産卵前に栄養を蓄えた魚たちの脂乗りは他の季節では味わえません。

ぜひ氷見へ足を運んで、存分に味わってみてくださいね。

さて、本日はそんな冬魚をシンプルな味付けでいただくレシピをご紹介。

【白身魚の姿煮】
材料
・白身魚 1尾
・生姜 1かけ
・かぶの葉 2株分
・ごぼう 1/2本
・醤油 大さじ2
・みりん 大さじ2
・砂糖 大さじ1
・酒 大さじ6
・水 大さじ6

❶魚はウロコとエラ、内臓をとったら熱湯をかけてヌメリを洗い流す。
❷ごぼうは細切り、かぶの葉は一口大に切り、生姜は千切りにしておく。
❸フライパンに全ての調味料と水を入れ、切った生姜を加えて火にかける。
❹煮汁が沸騰したら魚と野菜を入れ、落とし蓋をして5分ほど弱〜中火で煮たら、落とし蓋を外して3分ほど煮詰めて出来上がり。
 魚の脂をダイレクトに感じられるレシピ。ぜひお試しあれ。

魚料理研究家【昆布】

魚料理研究家。本名: 近森光雄、1993年東京都下町生まれ。

大学卒業後、魚屋に3年半勤務。旅行で訪れた富山県氷見のあまりにも新鮮な魚に一目ぼれし、2019年10月氷見へ移住。
地元の魚屋・漁師・料理人と語らいながら、日々魚料理の新たな可能性を素材と調理法の両面から研究中。

サウナを愛するあまり、スーパー銭湯の近くに住んでいる。